多くの家庭でキッチンマットが台所に敷かれています。
たいていは一度敷くと、そのままになってしまいますよね。
洗おうと思ってマットを剥がすと、下がベタベタしていることがありませんか?
これはマットの裏面の滑り止めが溶けて床に付着してしまったからです。
その上にゴミやほこりが付くと、しつこい汚れに変わってしまいます。
ここでは、キッチンマットの下の床がベタベタになる粘着汚れを取る方法をお教えします。
なぜバスマットやキッチンマットの下がベタベタになるのか?
バスマットやキッチンマットが敷かれた床がベタベタになるのは、滑り止めの素材が暑さや湿気で溶け出すからです。
この溶け出した素材が床に付着し、ベタベタが発生します。
この上に髪の毛や食べ物のカス、ほこりなどが付着し、時間が経つにつれて頑固な汚れになります。
この汚れを取るには、ゴムを吸着する素材を使ったり、ゴシゴシと摩擦で剥がしたり、ゴムを溶かして床から剥がす成分を使ったりする方法が効果的です。
また、ベタつくゴムに油が混ざっている場合は、界面活性剤の使用も効果的です。
キッチンマットからのべたつきを簡単に取る方法
家庭で使えるもので、簡単にべたつきを取れるので、試してみる価値があります!
小さな粘着汚れには
- セロハンテープや布テープ
- 消しゴム
これらが有効です。
セロハンテープか布テープを粘着部分に貼り付け、ゆっくり剥がすと汚れが取れます。
小さな範囲であれば簡単で効果的です。
消しゴムを使う方法もあり、こすり取ることで粘着汚れを除去できます。
これは床を傷めにくいため、安心して使えます。
広範囲の粘着汚れには
以下の2つの方法を紹介します。
- お酢を使う
- ハンドクリームやサラダ油を使う
お酢
お酢は、粘着汚れを浸透させて剥がす効果があります。
水1リットルにお酢を大さじ2杯混ぜ、その液で布を湿らせて拭き取ります。
床がピカピカになり、お酢の臭いも乾けば気にならなくなりますが、気になる場合は床用洗剤で仕上げ拭きすると良いでしょう。
ハンドクリームやサラダ油
ハンドクリームやサラダ油は、含まれる油分が粘着成分を溶かして取り除くのに役立ちます。
少量を汚れた部分に塗り、キッチンペーパーや布で拭き取り、必要に応じて中性洗剤で仕上げ拭きを行います。
広い範囲のベトベトもこれで簡単に落とせます。
注意事項
紹介した方法は全ての床材に適しているわけではありません。
材質によってはシミや変色の恐れがあります。
使用前には床材の取り扱い説明書を確認するか、メーカーに問い合わせる、目立たない場所で試すなど注意が必要です。
キッチンマットが床をベタベタにしないための対策方法
キッチンマットは滑り止めがついていることが多いですが、それが原因で床がベタベタになることもあります。
滑り止めがあると安心ですが注意が必要です。
床をキレイに保つための対策を3つ紹介します。
マットの放置は避ける
マットの下の床がベタベタになるのは、滑り止めが時間とともに溶け出すからです。
キッチンマットを長期間放置しないことが予防につながります。
- 定期的に洗濯する(2~3日ごと)
- 掃除のたびにマットを取り外す
日々のメンテナンスが楽になるよう、洗いやすい素材のマットを選ぶと良いでしょう。
直射日光は避ける
直射日光が当たると滑り止めが溶けやすくなります。
特に夏場は、使用しない時はマットを片付けることをおすすめします。
滑り止めの材質を選ぶ
フェルトタイプの滑り止めはベタつきにくいです。
これらはホームセンターや100円ショップで簡単に手に入ります。
滑りにくく交換も簡単なので、定期的に新しいものに替えることができます。
しかし、ベタベタになりにくいとはいえ、定期的なお手入れは怠らないようにしましょう。
手入れが簡単なキッチンマットへの交換で清潔さを保つ
キッチンマットは頻繁に洗うことが重要です。
そのためには、洗いやすいマットを選ぶことが便利です。
そこで、おすすめの洗濯しやすいキッチンマットをご紹介します。
- 洗濯が簡単
家庭用の洗濯機で何度も洗えるように設計されてて、軽くて柔らかなもの。
簡単にたたんで洗濯ネットに入れられます。 - 型が崩れにくい
洗濯をしても形が保持されるものは、見た目が長持ちします。 - 耐久性のある滑り止め
通常のものよりも耐久性があるキッチンマットを選ぶ。 - 位置がずれにくい
掃除機をかけても、ロボット掃除機を使っても位置がずれません。
洗濯の手軽さから、毎日のように洗うことが可能です。
これにより、マットは常に清潔を保つことができ、通常の洗濯物と一緒に洗うこともできます。
これが、キッチンマットを交換する手間を減らし、常に清潔な状態を保つことを可能にします。
ベタベタになった時の対処法
滑り止めがベタベタになった場合は、新しいマットに交換するのが最善です。
滑り止めの材質はゴムやプラスチックでできており、自然と劣化するため永久的な使用は難しいです。
使い続けると洗濯機で崩れてしまったり、滑り止め効果が無くなってしまいます。
交換までの間、ポリ塩化ビニリデン製のラップを滑り止め代わりに使う方法があります。
サランラップなどが適しています。
【手順】
- ラップを50~60cmにカットします。
- カットしたラップを縦に半分に折ります。
- 敷きたい場所の中央と両端にラップを敷きます。
- その上にキッチンマットを敷きます。
この方法は一時的な対策なので、できるだけ早く本来の滑り止めを用いたマットに交換することをおすすめします。
まとめ
床の粘着汚れは、家庭にあるセロハンテープや消しゴム、広範囲の汚れにはお酢やハンドクリーム、サラダ油で対応可能です。
床がベタベタになるのを防ぐためには、長時間マットを放置しない、直射日光を避けるなどが有効です。
洗えるマットならば、思いついたときにすぐ洗濯することができます。
ベタベタになったマットは新しいものに交換するしかありませんので、事前の対策が大切です。